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『それって、大人のADHDかもしれません/星野仁彦』

大人のADHDに関して書かれた本。
著者は心療内科医であり、自身もADHD
 
気になったところだけを抜粋して載せる。

p78 「Disorder」のニュアンス
ADHDの言語は米国精神医学会によると
Attention-Deficit-Hypetactivity-Disorder
(注意の不足と過度の活動の凹凸)
これが日本では「注意欠陥・多動性障害」
 
学会が「Disorder」にこめた意味合いは
「ある行動や日常生活を行う上で、
 多少ハンディになるもの」
しかし、日本語訳が「障害」なので、
ADHDへの大きな偏見や誤解につながっている。

 
 

P81 ADHDの原因
全貌は解明されていない。
脳のある種の機能障害であることは分かってる。
ドーパミンの受け渡しがうまく行ってないのが
原因のひとつ、という説が有力。
ドーパミンは行動の動機付けに関わる脳内物質
 
 
 

 
p195 薬物療法について
薬を飲み続けることで、
「仕事を順序良く片づけていくコツ」「自制心」
などが身につき、過半数が薬に頼らなくても
平穏に暮らせるようになってる。
(著者の臨床経験では)

  
 
ADHDの治療に使われる薬は
神経伝達物質の働きを調整する作用がある。
向精神薬と言われる。
 
世界中で一般的に使われている中枢神経刺激剤は
メチルフェニデート(商品名リタリン、コンサータ)
アトトモキセチン(商品名ストラテラ)など。
脳内のドーパミン、ノルアドレナリンの濃度を上昇させ、前頭連合野の機能を活性化することで、注意・集中力を改善させると推定されている。
 
 
 

 
p201
ADHDかもと思ったら、
サポートしてくれるよき理解者を、
なんとしても見つけるようにする。
→精神的に不安定だから。
 劣等感、絶望感、無気力感にとらわれてる。
どうしても見つからない場合は、
カウンセラーにサポーターをお願いする。
(巻末に自助グループも載ってた)
 
 
p204 サポーターの心得
①褒めて励ます。なじらない。
②共依存に気をつける
ADHD者「パートナーのせいだ」
パートナーは「みんな私が悪い背負い込む」
の様な関係にならないように
③スモールステップで取り組む


 
p209 協力する5つの鉄則
(うち一つが簡単に行えそうだった)
スケジュールの可視化
言葉だけの指示より「目に見える」方が
のみこみやすく、繰り返し確認できる。
目につくところに貼るのもよい。
 
→これ読んでからとりあえず
 「やることリスト」を再開した。
 
 
 
 
 


印象に残ったフレーズ
p55『心の中に井戸を持ち、毎日それを思いなさい。すると想像力が湧き出す』
宮廷オルガニストがベートーベンへ伝えた言葉。

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