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『8時9分』

今月から転職して、
東京で電車通勤をしている。
転職初日の5月1日は
通勤ラッシュの時間帯も難なく座れたが
GWウィークが過ぎた7日になると
隣の人の鞄がぶつかるほどに満員だった。
(と言いつつすぐ座れるので良かった)


まあ、しばらくすると空いてくる。
車内の全員が座れるくらいに。
数十分間電車に乗って
「次は○○~、○○~」とアナウンス
流れた瞬間に座席から立ち上がる。
あと一駅で職場の最寄り駅というところ、
スマホで時間を確認すると「8時9分」
8時10分に到着することは確認済み

早めに扉の前に立ち、
到着を待つが…なかなか着かない
改めてスマホを見ても
変わらず「8時9分」だった。







こんな瞬間がたまにある、
1分間が異状に長いとき。
時が止まっている気がする。
周りの人間は座席に座ったまま
スマホを見るか、眠っているか。
私みたく到着前から席を立つ人はおらず、
なんだか自分だけ違う世界にいるような、
到着前に席を立ってしまったばっかりに
自分だけ切り離されたような感覚になる。





この前の通勤で感じたことです。
もしかしたらいつかの作品で
この内容を使うかも。

今のうちに少しでも
文章に落としておきたと思って
ここに書きました。



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