小説レビュー– category –
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小説レビュー
『授乳/村田沙耶香』
第46回群像新人文学賞の作品。 「クレイジー沙耶香」が新人の頃にどんなお話を書いていたのだろうと興味を持ったので読んでみた。 【あらすじ】 受験を控えた私の元にやってきた家庭教師の「先生」。授業は週に2回。火曜に数学、金曜に英語。私を苛立たせ... -
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復讐の正当化された世界での物語『ジャッジメント/小林由香』
去年の冬頃に「今年はどんな本が出版されたんだろう...」と思いながら本屋さんへ行き、平積みになっていたところを見つけた。「大切な人が殺された時あなたは『復讐法』を選びますか?」という帯の言葉に興味を持ったので買った。 【あらすじ】 大切な人を... -
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『殺人出産/村田沙耶香』
『コンビニ人間』を読んで村田沙耶香さんの他の作品も読んでみたいと思って買った。 【内容紹介】 「産み人」となり、10人産めば、1人殺してもいい──。そんな「殺人出産制度」が認められた世界では、「産み人」は命を作る尊い存在として崇められていた。育... -
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『明るい夜に出かけて/佐藤多佳子』タダしいyouに見えるに救われた人間として
見えないラジオの相方ピアノマンにオススメされたので読んでみた。 【あらすじ】 主人公・富山は実家から少し離れた地域でコンビニのバイトをしながら一人暮らしをしている。ある事件が原因で大学を休学する彼の唯一の楽しみは深夜ラジオであり、中でもア... -
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『私の消滅/中村文則』
【私が消滅しそう】 1週間で体重が5kgも減ってしまい、「あ、これ、消滅していしまうんじゃないだろうか...」と思ったところから、この本を読むことを決めた。 【内容の紹介】 このページをめくれば、あなたはこれまでの人生の全てを失うかもしれない―...