金子みすゞが残した512編の作品から、まず最初に読んでほしい60編を選び、旧仮名・旧漢字を改めて読みやすくまとめた童謡集。小学校国語教科書に採用されている作品をすべて収録してある。
表題作である『わたしと小鳥とすずと』を読んで「みんなちがって、みんないい」と言えるのは、それぞれが全く異なる物質同士を比較しているからであって、もしも人間同士だったこんな平和な考えにはならないこともあるのでは、と思った。
なんというか、AとBの二人の人間を比較して、AがBよりも全てにおいて優れていることだってあるだろう。
その場合のBの立場を守るために”性格”や”人間味”などの言葉を用いたりするだろう。
ああ、おそらく自分はこの詩を機能的な面しか考えずに読んでいたのだろうな、と感じた。
こんな考えを書いた後で言いにくいが、この数日はある企画のために詩を書いていた。
書いている途中で「これは詩なのか、ショートショートではないのか」などと悩んだ。
実際のところ、何が違うのかわからない。
そういえば以前、cesta(たまにいく古本喫茶・バー)に来ていた詩人兼歌手のお兄さんに僕のショートショート作品を見せたら「君の小説はなんだか詩みたいだね」と言われた。
詩もショートショート短く、齋藤孝先生で言うところの”文章内の意味の含有率”が高いから似ているように感じたのではないかな、と考えた。
5月頃に冊子に載せてもらえるかどうか結果が出るので、そしたらここでも載せよう。
コメント