『オーデュボンの祈り/伊坂幸太郎』

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江戸以来外界から遮断されている”萩島”には、妙な人間ばかり住んでいた。嘘しか言わない画家、「島の法律として」殺人を許された男、人語を操り「未来が見える」カカシ。ある日カカシが殺された。未来を見通せるはずのカカシは、なぜ自分の死を阻止できなかったのか?

ミステリーは難しいと思って苦手意識があるのだけど、これは面白くて夢中になって寝る前は意識がなくなる限界ギリギリまで読んでいた。

足を引きずって歩く田中に対して日比野が「ひとつだけ願いをかなえてやると言ったらあの田中という男は『まともに歩けるようにしてください、一度でいいから、他の人と同じようにまっすぐに歩きたいんです』と言うんだろうな、それを俺はもうかなえているんだぜ」と話していたが、当の田中は「俺は俺の歩き方が一番好きなんだ」と答えていた。

二人とも自分が持っているもののありがたさを知っているだろうけど、日比野が持っていない人間を見て気付いたのに対して、田中の場合は周りからコンプレックスと思われている自分の一部も好きと答えていて素敵だと思った。

そういえば「白川湊太郎ってどこか伊坂幸太郎にかかっとるよな」と言われたけど全然意識はしていませんでした。

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