『図書館の神様/瀬尾まいこ』

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高校までバリバリの体育会系だった”私”が文芸部の顧問になり、不思議な出会いから傷ついた心を再生していく物語。

職員室で他の教師が文芸部について「他の部活でドロップアウトした生徒の受け皿」などと発言したことに対して”私”が言い返しているシーンが印象的だった。

本文より引用「文芸部は暇つぶしでもないし、垣内君もくすぶってはいません。文芸部は毎日活発な活動をしています。一日だって同じ活動をしている日はありません。毎日毎日真新しい物を生み出しています。ただ単に勝つことだけを目標に、毎日同じような練習を繰り返している体育会系のクラブこそ、存続を考えた方が良いのではないでしょうか」

そういえば、僕も中学でバスケ部だったのに、高校は合唱部に入ったので「どうしてそうなっちゃったの?」みたいなことを言われた。「合唱部が合宿するのw」って笑いながら言われたときは少しカチンときた。自分にとってはバスケをしていたときよりも合唱をしていた高校時代の方がよっぽど青春していた。学生時代に泣いたのはバスケ部をやめたくて仕方がなかったときと、合唱部を引退したときだったな。

本文中の最も好きなセリフ(垣内君)「文学を通せば、何年も前に生きてた人と同じものを見れるんだ。見ず知らずの女の人に恋をすることだってできる。自分の中のものを切り出してくることだってできる。とにかくそこいながらにして、たいていのことはできてしまう。のびたはタイムマシーンに乗って時代を超えて、どこでもドアで世界を回る。マゼランは船で、ライト兄弟は飛行機で新しい世界に飛んでいく。僕は本を開いてそれをする」

本と生きる全ての人の気持を代弁していると感じた。

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