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『永青文庫 日本画の名品/名古屋市美術館』

金山駅の中にある大きな看板を見て、気になったので行くことにした。

 

『恐るべき慧眼』
旧熊本藩主細川家の16代目細川護立(ほそかわもりたつ)が集めた、日本美術史に残る名品の数々。
肥後熊本五十四万石の大名家であり、明治時代には侯爵に叙された名門、細川家。
その700年の歴史を誇る細川家に伝わった文化財を保存、研究、公開するのが永青文庫です。

細川家の名宝は、第二次大戦後に散逸するおそれがありました。爵位制度解体の中で、細川家の存続を図った第16代当主、細川護立(1883-1970)は、これを危惧して速やかに「財団法人 永青文庫」を設立(1950年)。細川家の伝世品と美術工芸品の散逸を防ぎました。その後、永青文庫は1972年に所蔵品の一般公開を開始。東京、目白台に建つ細川侯爵家の旧家政所(事務所)が美の殿堂となり今に至っています。所蔵品の数はおよそ9万4千点、その中には国宝8点、重要文化財32点が含まれています。

永青文庫の設立者、細川護立は、先見の明を持つ美術蒐集家でもありました。蒐集の対象は幅広く、近代の日本画、洋画、近世の禅画、刀剣、唐三彩など。今でこそ白隠や仙厓の禅画は不動の人気を得ていますが、護立が蒐集を始めた当時(1900年頃)は、ごく限られた好事家のみが蒐集の対象としていました。菱田春草や横山大観についても似たようなことが言えます。護立の回想によれば、1908年、水戸の展覧会で護立は初めて春草や大観の絵を購入していますが、当時「朦朧体」と酷評されていたのが原因か、その展覧会で彼らの絵を購入したのは護立ただ一人だったといいます。

2017年、名古屋市美術館は、公益財団法人 永青文庫の全面的なご協力のもと、細川護立が集めた①近代の日本画(菱田春草、横山大観、小林古径、上村松園、鏑木清方など34点)と、②江戸時代の名僧、白隠と仙厓の禅画(23点)の名品を展観します。3点の重要文化財、菱田春草の《落葉》、《黒き猫》、小林古径の《髪》など、文部省美術展覧会や日本美術院展覧会の出品作、受賞作が多数陳列される稀有な機会となるでしょう。2016年、東京での相次ぐ展覧会の開催で再脚光を浴びた禅画とともに、日本画を愛好する皆様にぜひ楽しんでいただきたい展覧会です。

 

 

メモを取ってなかったのであまり覚えていないけれど…
パンフレットに載っている『黒き猫/菱田春草』

「朦朧体」だったか、輪郭線を描かずにぼかす手法。
西洋絵画を意識したものらしい。
意図的かわからないが、ぼかすことで猫のもふもふ感がより感じられている。

『孔雀/小林古路』

元よりこれだけ大きな羽を広げて意思表示する孔雀はナルシストだと考えていたのだが、この絵を観ていたら孔雀の羽の模様が無数の目に見えてきて「こんな大量の視線を浴びていれば、自分が魅力的だと勘違いしても仕方がない」とどこか納得した。
しかし一緒に美術館へ来た友人に「でもこれは自分の眼じゃないの?」と言われ「自分からの視線で喜び、大きく羽を広げる孔雀はなんか効率が良いな」と感じた。

本当のところはオスがメスに対して求愛行動で羽を広げるらしいですね(wikipediaより)

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