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ショート小説コンテスト『梅雨〜仕分け会議〜』
議長「それでは来年度の降水量仕分け会議を始めます」12ヶ月『よろしくお願いします』議長「来年度の予定降水量は1700mmとなっています。これを12ヶ月で分配していきたいと思います」12ヶ月『はーい』議長「まずは10月」10月「紅葉狩りなどバス旅行... -
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ショート小説コンテスト『壁~意外と簡単に~』
季節は春、といっても桜は散ってしまった5月だ。父親の仕事の影響で片手では数えきれないくらい転校を繰り返している。どうしてこのタイミングで、などと父親に尋ねたとしても「仕事だから」としか答えてくれないのだから私にはどうしようもない。 今まで... -
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ショート小説コンテスト『商店街〜走るには最適〜』
持っていた切符を駅員に渡した。未だに有人改札なのは変わっていない。何年振りだろうか、都会に就職してからは一度も帰ってきてないはずだ。俺は高校時代まで過ごした田舎に戻ってきた。 せっかくなので、辺りを歩いてみる。中学校では夏休み期間にも関わ... -
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ショート小説コンテスト『角(つの)〜私欲のために〜』
あるところに悪魔が住んでいました。悪魔の仕事は、山のふもとに暮らす山羊たちから角を奪い取り、人間に売りとばすというものでした。昔からサイの角が漢方薬に使われるという言い伝えはありましたが、山羊の角もその当時の難病が治る特効薬とも言われて... -
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ショート小説コンテスト『水槽〜支配している〜』
水槽の魚が好きだ。 海の魚は自分で餌を獲り、自分の好きなように泳ぐ。。 それに対して水槽の魚は、私が自由に餌をやり、私が決めた範囲だけで泳ぐ。 この透明なガラス箱の世界を支えている、いや、支配している実感が得られるのだ。。 私は水槽の魚達が... -
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ショート小説コンテスト『鳥居〜闇と光〜』
鳥居、それは日本の神社の使いであるニワトリが休む場所であった。 それ以外にも結界として神様に近づく悪しき者を拒むこともしていたそうな… 俺の名前は米田啓太郎。どこにでもいる中学二年生だ。ちなみに彼女はいない。 しかしこれは単なる表の顔に過ぎ... -
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ショート小説コンテスト『オプション〜より豊かな生活を〜』
あるところに案内所があった。前世と来世を繋ぐその案内所には、豊かな生活を求めて多くの生き物が集まっていた。そこへ人間の男として産まれる予定の者がやってきた。 「ここはなんだ?」「転生案内所です。来世での生活がより良いものになるよう、事前に... -
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ショート小説コンテスト『ホールケーキ〜5歳児の発想〜』
今日は息子の誕生日。せっかくなので、5歳になった息子と二人でケーキを作ることにした。丸いスポンジを敷き、息子に生クリームを塗ってもらうと、真っ白な土台が完成した。私がイチゴとろうそくの配置を考えていると「あれもぼくのケーキみたい!」と息... -
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ショート小説コンテスト『美女〜時空を超えて〜』
司会「時空を超えたミスユニバース。第一回は2016年の日本へ世界三大美女のみなさんにお集まりいただきました。」 観客「パチパチパチ…」 司会「まずはエントリー№1クレオパトラさんです」 クレオパトラ(以下:ク)「わらわはクレオパトラ7世、紀元前の... -
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ショート小説コンテスト『おなら~小さな世界の中で~』
6×6に学習机が並べられた教室。 私は一番後ろ、左から3番目の席で化学の授業を受けていた。 黒板とノートを繰り返し見るという首の上下運動を繰り返す。 チョーク、シャープペンシルの音だけが聞こえる教室。 突然、ブッと短い音がする。 その瞬間に授... -
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ショート小説コンテスト『札束〜正しい使い方〜』
目を開けても辺りは薄暗くてほとんど何も見えなかった。部屋の中は静かだった。 頭がクラクラする。私は自宅へ帰る途中で誰かに襲われたのだった。 意識がなくなる直前、ガーゼを持った白い手袋が視野に入ったきたことを思い出す。 早くここから出ようと思... -
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ショート小説コンテスト『白のセーター』
白、みなさんはこの色からどのような連想をしますか? 清潔、清純、純粋、おそらく良いイメージをお持ちの方が多いと思います。 色の力は不思議で、服やアクセサリーなど白い物を身に着けている方は、それだけで好感度が上がるのです。 私はその中でも白の... -
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ショート小説コンテスト『ひまわり』感想
『向日葵~原色とモノトーン~』黒川洸太郎 父親が死んで母親と二人暮らしの主人公が、奇麗だと言われる向日葵と腐り果てた向日葵を見て、弱者の犠牲の上で成り立つ世界の真理を感じる。父親が死んでから、母親の向日葵のような笑顔を取り戻すと誓ったが、... -
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ショート小説コンテスト『黒のTシャツ』感想
『黒のTシャツ~お前いつもそれ着てるよな~』黒川洸太郎 好きな男性がいつも黒のTシャツを着ており、その理由を探るため女性も毎日黒のTシャツを過ごしてみることに。自分のコーディネートにまとまりが生まれるというメリットに加えて、考え方をシンプル... -
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ショート小説コンテスト『とんかつソース』感想
『とんかつソース~わずかな女子力~』白川湊太郎 むさくるしい男性ばかりの会社で、少しでも女子らしいことをしようとするOLと、それにちょっかいをかける先輩の話 はじめに「とんかつソース」とは何か、ウスターソースとの違いは何かを調べてみた。 ウス... -
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ショート小説コンテスト『梅雨』感想
『梅雨~焦燥感と危機感~』 雨の憂鬱さによって行動力が奪われてしまった男の日常が書かれている。それぞれの段落の「外は雨が降っている」という言葉で、最初に戻るような、終わりなく永遠に繰り返されるような感覚に陥りそう。 二段落目の「とりあえず... -
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ショート小説コンテスト『壁』感想
『壁~意外と簡単に~』白川湊太郎 「壁」というテーマからすぐに物理的なものではなく、精神的な、心の壁を思いついた。その中でも物理的な壁も登場させようと思い、教科書を積み重ねた。クラスの変わったばかり、4月の不安定期を過ぎて、ある程度グルー... -
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ショート小説コンテスト『商店街』感想
『商店街~走るには最適』 商店街から「長い→ダッシュしたくなる」「さびれている→立て直す」などの連想から構成を考えた。 どうにかハッピーエンドにしようと思ったので、商店街による街おこしの策を考え、「お店がたくさんある」「長い直線がある」とこ... -
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『対談:白川湊太郎×桃川涼太郎』
大々的なタイトルですけどおとといの桃川先生が書かれた『水槽~詩がこぼれ落ちた~』に対する自分の理解が乏しく、内容に対する感想がほとんどかけなかったので、質問してきました。 白:「雨を飼う」という表現、僕には思いつきませんでした。どうやって... -
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ショート小説コンテスト『水槽』感想
『水槽~支配している~/白川湊太郎』 自分はいつもA4 用紙の真ん中にテーマを書いて、そこから分子構造のように連想するものを一面に書いていく。その中で「水槽→箱→教室」と思いついた。ちょうどその頃に『きみはいい子』を観て、教室で走る回る子供が印... -
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『納豆定食』
思いつきの旅行でやってきたこの場所には何があるのだろうか。 自分以外の人が歩いていないような朝早い時間帯を狙って散策してみる。 どこもまだシャッターが降りている中で、すでに開店しているお店があった。 張り紙には「納豆定食はじめました」の文字...
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