政治会のカリスマ・田中角栄の一生を、ライバルの石原慎太郎が執筆が一人称で書いている。
たまたまテレビで見た「金スマ」で、この本についてドラマ形式で紹介していて、興味を持ったので読んでみた。
彼がこれだけ素晴らしい政治家であった理由は「この世で一番末端の仕事をしている人間たちの力こそが、この世の中を結果として大きく変えていく実感」を持っていたからだと思う。「高速道路を作りましょう」と言った政治家ではなくて「実際に作っている土木作業員が世の中を変えているという実感」があった。
土木工事という、いわゆるエリート達には得難い経験をして、田中角栄だからこその考え方を得ていたのだ。
石原慎太郎は読まず嫌いだったけど今回読めて良かった。『太陽の季節』の性描写が特徴的とのことなので読んでみたい。
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