声音書房の親父と嫁は子育て中
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『壁~意外と簡単に~』白川湊太郎−ショート小説コンテスト11
「壁」というテーマからすぐに物理的なものではなく、精神的な、心の壁を思いついた。
その中でも物理的な壁も登場させようと思い、教科書を積み重ねた。
クラスの変わったばかり、4月の不安定期を過ぎて、ある程度グループが固まりつつある5月の教室を舞台にした。
壁の前を歩くタイミングを計っている男子の話。目的はその壁がある家に住む女子に自分のこと見つけてもらうため。
男子の細かい努力が微笑ましい。こちらから声を掛ければ早い話だけど、そんな勇気もないので、必死で彼女に見つけてもらうため、読書が好きでもないのに図書館へ寄り、コンビニで食べたくもない肉まんを買う。
フードを被って速く走っては、もしも女子が壁の向こうを見ていても、誰だか気付かないだろうな。最後の通学シーンからすると、二人は同じ学校に通っているが、挨拶をするほどの中ではないのだろう。
一歩間違えればストーカーと言われてもおかしくない状況だが、学生だから(物語だから)この行動も許されるし、それがうまくいってないので微笑ましい。
壁を挟んだ異なる二つの環境で暮らし、それぞれの視点について話す主人公の物語。
「バラ園でお嬢様と秘密のかくれんぼ」してみたいなあ…
お嬢様と遊べて、後々城の外で働けるならば、主人公の立場は使用人の子供というところか。
「壁の外とはもは城内の方になりつつあった。」から完全に主人公の生活圏が城下町になっていることを表している。
コメント
コメント一覧 (2件)
黒川さんの、15行目、明かりが付いてーーーー点いて、が正しいかな。
アマンさん。
本当ですね、細かいミスはなくしたいですね。
小説読んでくださってありがとうございます。