『鍵穴に鍵を挿したまま出かける(大学3-5年生編)/ADHD』

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前回の記事はこちらです。
『鍵穴に鍵を挿したまま出かける(大学1-2年生編)/ADHD』
 

引っ越すことにする

入学してから2年ほど住んでいたアパートを
色々な理由で引っ越すことにした。
 
・最寄り駅から遠い
・近くにコンビニがない
・坂の上にあってしんどい
・家賃が高い
・ユニットバス
・イキり同級生が住んでる
  

新しい家の数少ない問題点

・駅から徒歩1分
・家賃は前より1.5万ほど安い
・隣に大家さんが住んでて食べ物くれる
・二畳くらい部屋が広い
・風呂とトイレが別
と新しい家は最高だった。
 
あとは仲の良い友達が上の階に住んでて
朝出るタイミングが合えば、大学まで
車に乗せてくれるのも有り難かった。
 
それに対して唯一のと言える問題点は
「オートロックではないこと」くらい。
これがとても危険だと自覚していなかった。
 

20歳、サブカルを拗らせる

サブカルの聖地、ヴィレッジヴァンガード

石川県には一店舗しかない
(と当時は思っていた。ラブロだけ)
高校生の頃から何のお店か知らずに行って、
なんとなくだけど楽しい空間だった。
 
そのヴィレヴァンが愛知県にたくさんあった。
何より本店は名古屋市内にある。
私はヴィレヴァン巡りを始めた。
 
そこで「ホテルキーホルダー」と出会う。
ヴィレヴァンに通う人なら知っていると思う、
各店舗ごとにそれぞれの店舗名が書かれた
ホテルキー型のキーホルダーが売ってることを。
 
インパクトのある大きさや
ホテルに帰るような気分にさせる特別感
魅せられた私はホテルキーホルダーを
集めることにした。
 
まずは手近な名古屋・栄の辺り、
少し離れた場所の本店でも買った。
地元の金沢店(KANAZAWAって書かれてる)も。
遠出の度に時間を見つけてヴィレヴァンへ
就活時に何度か東京の病院に行ったけど、
その帰りもキーホルダーを買いに行った。
 
ご当地ホテルキーホルダー集めは、
10本くらいまで進んでたと思う。
  
大学入学時は何もつけていなかった家の鍵に
大きなキーホルダーがつけられた。
大学でも周りに見せつけるように家の鍵を
わざとテーブルの上に置いたりしてた(イタい奴だ)
 
一度ゼミの先生に
「お前、ホテルに帰るの?」と言われて、
とても恥ずかしくなったことを覚えている。
(自分で見えるところに出しておきながら)
 

オートロックがないので

オートロックがなくて困ること、
おそらく一番多かったのは勧誘だった。
 
NHKとか新聞とか宗教とか…
頻繁に居留守を使っていたけど、

一度家を出るタイミングで
若い外国人男性2人組とすれ違った。
なんか分厚い聖書っぽい本を持ってた。
(バットマン柄のリュックを褒められた)
 

「ご自由にどうぞ」な状態

前回と同じように大学の帰りのこと
駅から家のまで歩いて向かう。
徒歩1分の距離、すごく楽だった。
引っ越して正解だと思っていた。
 
家のすぐそばまで来たところで、
リュックの中から鍵を取り出そうとする
鍵と財布はバットマン柄のリュックの
前ポケットに入れるように決まっていた。
  
だが前ポケットを探しても鍵がない、
他の場所を探しても、どこにもない。
手元にない時点で意識は扉へ向いていた。
 
扉に近づくまでもなかった。
白い扉の前に大きなホテルキーホルダーが
ぶら下がっているのが見えた。
 
「やっぱり(笑)」と思いながら扉を開ける。
 
この頃より二畳だけ広い部屋に住んでいたけど
3年生になり講義の資料も医学書も増えている。
それに加えてヴィレヴァンで買った色々な
サブカルグッズも乱雑に並べられていた。
 
何が言いたいかというと、
物が盗まれたかどうかなんてわからなった。
 
 

アパートは駅裏の細い道に面していた。
一応自転車置き場があったりして、
道路から見ても鍵が挿さったままかわからない。
でもオートロックじゃないので、
誰だって私の家の扉の前まで自由に来られる。
日も当たる白い扉の前では
大きなホテルキーホルダーは輝いている。
誰にだって見つけられるはずだ
(出掛ける前の不注意な私以外は)
  

留年したので3年間住んだ

1,2年次よりも抜き忘れの頻度は減ったが、
それでも大学3年生から5年生までの3年間
5回以上はこの失態を犯していると思う。
 
時には隣に住む心優しい大家さんが、
「鍵を預かっています」と
張り紙をしてくれていることもあった。
 
そんなことがある度に私は
地元の菓子折り持ってお礼に行き、
大家さんからそのまたお返しをもらったり
と仲良くなっていった。


 
 
読んでいただきありがとうございました。
三部作の最後は社会人編です。
 
『ADHDと思われる症状のリスト』はこちら

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