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ショート小説コンテスト『商店街』感想

商店街から「長い→ダッシュしたくなる」「さびれている→立て直す」などの連想から構成を考えた。
どうにかハッピーエンドにしようと思ったので、商店街による街おこしの策を考え、「お店がたくさんある」「長い直線がある」ところから「買い物競争」を思いついた。

黒川先生もだけど、どうしても「商店街」と聞くと「寂れている、ショッピングモールに劣っている」というイメージが出てくる。

商店街の驚異的なライバルはショッピングモールである。
僕の地元にも来年大きなショッピングモールが建てられる予定で、ただでさえ寂れている商店街は今以上にシャッター通りになってしまうだろう。

イオンという大きな壁に対して、劣勢である商店街の人間の夢を諦める様子が描かれている。
父親も初めは「何もしないこの商店街は糞だ」と他の商店街の人間を見下していたが、結局は自分も変わらないことを息子に突きつけられる。
小さい頃から息子に教えてきたことを、自分が言い返される立場になる。
これは、環境によっては子供が親を超える瞬間でもあるのかな、と思った。

桃川先生はメルヘンチックに書かれている。毎回ほのぼのとする優しい作品が素敵だ。
なぜ晴れているのにゴロゴロしているのかな、と思ったけど語り手が猫なので納得した。
猫を視点だと、こんな視点で見えるのかな?
途中で登場してくる本屋さんと小さい店員さんが可愛い。この絵本の商店街だけで一つのお話を書いても面白そうだなと思った。

本屋さんのシーンで「店のドアを開けると」と書かれていたが、猫が開けたのだろうか。

『商店街』というテーマ、難しかったな…

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