『遠近法がわかれば絵画がわかる/布施英利』

ツイート

物体の重なり、色彩の重なり、陰影の重なり、線がもたらす錯覚……。多様な「遠近法」は、私たちに奥深い二次元・三次元の世界を見せてくれる。画家たちは、遠近法を巧みに取り入れることで何を伝えたかったのか。そして、私たちの二つの目は、脳は、何を見ているのか――。
本書では、レオナルド・ダ・ヴィンチの『受胎告知』や『最後の晩餐』、セザンヌの静物画、アールトの実験住宅、龍安寺の枯山水など数々の芸術作品をとりあげ、その謎に迫る。また、遠近法が確立されるまでの美術史もひもとき、その理論を教える。

遠近法には「重なり」「陰影」「色彩」「縮小」の4つの手法がある。

「色彩」の遠近法では、人間の目は赤い色は手前に飛び出し、青い色は奥に引っ込んでいる、と見る傾向があり、色の四原色を並べてみると「青→緑→黄→赤」の順番に「遠」から「近」へと見える、という効果を生み出す色になる。

「縮小」の遠近法として「一点、二点、三点遠近法」がある。
一点遠近法は「奥行き」のみを表現する手法。

Leonardo_da_Vinci_002

「最後の晩餐」は真正面から見ている絵。消失点は絵の真ん中にある。

三点遠近法は、奥行きだけでなく左右・上下の広がりも表現する。

画面上での消失点の高さは、その光景を見ている視点の高さの違いによるらしい。

遠近法として世界を見ていない子供が、遠くにいたサラリーマンに対して「あの人、大人なのにどうして小さいの?」と質問する話は面白かった。

なんとなく、少しだけ、遠近法に対する理解が増した。
次に何か観に行くときには、どの視点から見ているのか、画面上での消失点はどこか、あとは画面外の消失点はどのあたりなのか、などを考えながら観たい…難しかった。

いつも本を読むときは「アウトプット(文章を書く)のためのインプット」の気持ちで読んでいるけど、これ読んだときは「インプットのためのインプット」って考えだった。

テキスト
スポンサーリンク
ツイート
カテゴリー

コメント

  1. アマン より:

    ところで、もやしさんは、絵好きなの?
    好みとか、こだわりとか、自分で描けるとか、
    なんか、絵にまつわる、エピソードないですか?

    • 湊太郎 より:

      アマンさん
      中学生のときに写生大会で風景画を描いたのですが、まぐれで銅賞を獲りました!
      でもそこが僕の絵を描くピークで、その栄光を上回るくらいにイラストや似顔絵など(友達との絵しりとりなんかも)苦手意識が強くて…
      小中学生の頃、なにかの芸術家(デザイナー?)になりたいと思っていた時期があったのですが「芸術家=イラストが描けないとダメ」というイメージがあったので、すぐに諦めた記憶がありますね。

  2. アマン より:

    買う、必要はないけど、
    田中一村という、画家に関する本、読んだことあるなあ
    ゴッホ見たいに、生前は評価されなくてね
    奄美大島行ったことあるんだけど、そこに、田中一村資料館?みたいなのあって
    見学してきました。
    芸術は、なかなか、お金に、結びつけるのが、大変だから、
    もやしさんは、進路変更して、良かったかもね。

    • 湊太郎 より:

      アマンさん
      芸術って新しいことやっても、それに対する基準がないから評価されにくいんですね。
      調べたんですけど、田中一村の本名が田中孝って画家もペンネーム使うんですね。

  3. アマン より:

    画家こそ、雅号とか、ペンネーム的なのは、使うよ
    なんでも鑑定団見てると、わかるよ!

    • 湊太郎 より:

      アマンさん
      雅号って呼び方がかっこいいですね。
      画家でも姓名判断士に名前決めてもらう人とかいそうだ…

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください